勝手に住職

住職の雑記です。

住職っぽい話~簡単なことは難しい~

まいどおおきに、住職です。

たまには住職っぽいことも書こうと思います。

 

実はこのブログを始めたのは、自分の仏教の知識を自分自身で確かめるため。

他人に分かりやすく仏教を説明する練習の意味合いもあったりします。

なので間違った説明をすることもあるかもしれません。あくまで勝手に住職の戯言だと聞き流すくらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。

 

私は、仏教の中でも浄土真宗の教えに詳しいです。

浄土真宗平安時代末期、親鸞聖人という人によって興ります。

浄土真宗の教えは、ウルトラ単純に言うと

南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも悟りの世界にいけるよ!

というもの。

メッチャ簡単でしょ?

浄土真宗は日本の仏教の諸宗と比べても圧倒的に信者の数が多いです。簡単だから。

 

おそらく多くの人は、仏教の目指すもの≒悟り、に到達するための修行というと、座禅、写経、断食、滝行…のような苦しいものを思い浮かべると思います。

これを苦行、難行と言います。

それに対し浄土真宗南無阿弥陀仏と唱えるだけ。

これは、し易い(しやすい)行、と書いて易行と言います。

苦しいことが好きな人なんていませんよね!(Mな人はゴメンナサイ)

だったら簡単な修行で悟りを開きたい!そう思うのは当然です。人間だから。

 

しかし、易行は難行よりも難しいと言われています。

浄土真宗南無阿弥陀仏と唱えるだけ!と言いましたが、実はそれだけではなく、信じる心を正しく持たなければなりません。

南無阿弥陀仏は、わかりやすく言うと

ありがとうございます。阿弥陀さん。という意味です。

阿弥陀仏を信じることで悟りの世界へ連れて行ってもらう。これが浄土真宗の教えです。

でも、本当に南無阿弥陀仏だけで悟りの世界へ行けるの?簡単すぎない?

このような疑いの心を持ってはいけません。これが易行の難しさです。

難行のように苦しいことをしている方が悟りの境地に向かっている!そう感じるはず。

 

簡単なことは、難しいんです。