住職、古本屋をはじめる
まいどおおきに、住職です。
いきなりですが
高山で古本屋をはじめようと考えています。
何人かには話しているのですが、ここに書くことで意思表示と忘備録的な意味を持たせようと思います。
先日京都に古本を仕入れに行ってました。せっかくなのでwithだるま。
まず、私が古本屋を始めようと考えたきっかけ、理由について書きます。
理由その一
高山には本屋が少なすぎる。古本屋はほとんど無い。
高山に移住して、落ち着いてきたので本でも読むかーと思ったら全然本屋ないじゃないですかこの街。どうなってんの。
特に驚いたのは古本屋が無い事。
ブックカフェみたいに、メインのもの×古本
みたいな店はいくつかあります。
カフェくるりさん(カフェ×古本。選書が私好み。もっと早くから通っておけばよかった。)
やわい屋さん(民芸品×古本。めちゃくちゃ行きたい。いつもタイミングが悪く行けてない。)
ピースランドさん(絵本や児童書メインの本屋さん。もしかしたら古本ではないかも。)
他にもいくつか情報を頂いていますが、やはり私の欲する古本メインの店はありません。
じゃあ自分でやればいいじゃん。
と思ったわけです。
理由その二
高山の人って本読むの?
本屋がこれだけ少ないということは、本を読む人が少ないということではないでしょうか。短絡的ですが。
実際周りの人に話を聞くと、本を読まない人はかなり多いみたいです。
本を読んでないからと言ってバカにするわけではありません。
私みたいに本を読んででもアホみたいな人間はたくさんいるので。
でも、本を読むことにデメリットは存在しないと私は思っています。
どんなジャンルの本であれ、読まないより読んだほうが絶対に何かしらの役に立ちます。
古本屋をやろうと思ったきっかけなど。
去年の五月に高山に来て、その魅力に憑りつかれて結局移住した私。
一年と少しの間にたくさんの事が起こりました。
今までの常識がぶっ壊れて、意外と弱かった心を高山の冬にボコボコにされ、
人生で一番待ち望んだであろう春を謳歌した後、改めて一か月間高山を離れて、自分のやりたいことがはっきりと見えました。
それが古本屋とシェアハウスです。(シェアハウスについてはまた今度書きます。)
前々からぼんやりと古本屋とかやりたいな~と思ってたのですが、最近行った古本屋が素敵すぎて、私もこれになりたい。と思うようになりました。
それから一か月間の旅に出て、雨に打たれて野宿しながら決めました。
「やりたいな~」ではなく「やる」と考えよう、と。
どんな古本屋になりたいか
私の目指す古本屋は
ゴチャゴチャ、ワサワサしてる、よくわからない古本屋
と同時に
(特に高山の人に)本を読むきっかけとなる場所。落ち着いて本を読める場所。
です。
よくわからない古本屋
七月の旅の間、松本と富山で古本屋巡りをしていました。
そこで感じたのは、古本屋にもいろんな形があるのだということです。
ジンジャーラーメンブックスさん
よくわからない古本屋選手権があれば上位にランクインするのではないでしょうか。
ジンジャーラーメンという店の居抜きのようで、店名考えるのもめんどくさかったので
ジンジャーラーメンブックスらしいです。
蔵書は少ないですが、カウンターがあってコーヒーとお酒が飲めたりします。
思わずラーメンくださいと言いたくなりますが
「ラーメンはないけどカレーならあるよ」とのこと。チキンカレーめっちゃうまい。
もうね、最高の意味わからなさ。
蔵書にも特徴があって、扱っているのは吸血鬼に関する本がメインだそうです。
私もこういうゴチャゴチャ感、ワサワサ感を出すことができたらなぁ、と思います。
古本なるやさん
「つらかった経験を話してくれたら古本10%引き」
そんなサービスを行っている古本なるやさん。
昔ながらの床屋を改装したノスタルジックな店内の中央には大きなテーブルがあり、
そこで店主と誰かしらが話をしています。
「誰かの居場所となるような店」を目指しているという店主。
店主やお客さんとつらかったことや人生のあれこれについてお話ししました。
私が五木寛之の本を一冊買って帰ろうとすると店主は
「今日いっぱいお客さん来たけど売れた本これだけだよ」
といって笑ってました。
本は売れない古本屋だけど、その場所を必要とし、訪れる人がいる。
そんな魅力のある店、そして人間になりたいものです。
そんな感じで古本屋開業に向けてまずはお金と古本集めに奔走しております。
八月は毎日どこかしらで働きます。死なない程度に。
買ってきた古本や私の蔵書は自宅で自由に読んでもらえます。どうぞガレージから勝手に入ってください。
買取はできないのですが、不要な古本、漫画、雑誌問わず譲って頂けるととてもありがたいです。野菜かハンドドリップコーヒーでお返しします。
いつになるかはわかりませんが、必ず古本屋の胡散臭い住職になってみせますので、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。